でんきのあれこれ

電気の専門用語

デマンド(Demand)

 デマンド(Demand)を翻訳すると、「要求」・「需要」となります。
「電力デマンド」のほか「オンデマンド」など、様々なところで使用されていますが、「オンデマンド」はテレビなどでよく聞くと思います。一方で「電力デマンド」は単に「デマンド」と聞くことが多いと思われます。
 電力デマンドは、電気料金の取引で使用され、基本料金の算出には「最大需要電力」という、一日のうち30分間(0分〜30分、30分〜60分)で最も使用電力量が多いときの電力基準となり決定されます。
 電気料金の取引で使用される「契約電力」は、500kW未満の高圧(6,600Vまたは3,300Vなど)で電力取引を行っている場合は、当月と過去11ヶ月を比較し最も多く使用した電力(最大需要電力)で決まり、500kW以上の場合は、電力会社との協議により決まります。
 なお、高圧以上で電気を取引している場合の基本料金は、以下ように計算することができます。

例1では最大需要電力が6kWとなりますが、例2のように使用方法を変えると最大需要電力は2.14kWで3.86kW下げることができます。

 なお、使用電力量については保温時間により変動しますが最大需要電力が下がるため、節電効果により電気料金のうち基本料金を低減させることができます。
 工場や事務所ビルなど使用形態は千差万別であるので、それぞれにあった節電対策が必要となります。そのためには、電気の見える化としてデマンド監視装置などを活用すると、電気の使用状況を把握でき、より一層の節電対策を行うことが可能となります。

 

真空電磁接触器(VMC)

 真空電磁接触器(VMC:Vacuum Magnetic Contactor)は、機器の内部にあるコイルに電気を通電することにより、電磁石の力でスイッチを入れたり、切ったりすることができる高電圧用のスイッチです。
 真空電磁接触器のコイルに流れる電気は、「瞬時励磁式」という一瞬だけ電気を流して動作させるものと、「常時励磁式」という常に電気を流しているタイプの2種類があります。
 瞬時励磁式のコイルに長い時間電気を通電すると、コイルが焼損するため、それぞれの励磁方式にあった、制御回路を組んでいます。
 この真空電磁接触器は、主に高電圧の電気を入り切りする部分に真空バルブと呼ばれる部品を使用しており、負荷電流を切るときに発生するアーク電流をしゃ断する作用があります。
 開閉機能としては、数万回を超えて開閉することができます。大きな短絡電流については、しゃ断することができないため事故電流については、真空しゃ断器やパワーヒューズなど別に機械を設置しなければなりませんが、真空電磁接触器の中にパワーヒューズが内蔵できるタイプもあります。
 この開閉器は、主に進相コンデンサを入り切りするために、無効電力(鉄心などに常に流れる電気)を検出する「自動力率調整器」などと一緒に組み合わせて使用し、力率を100%に維持できるようにしています。

高圧カットアウト(PC)

高圧カットアウト(PC:Primary Cutout Switch)は、主に変圧器や進相コンデンサ、避雷器の開閉器として使用します。
 この機器は陶器でできており、ヒューズを装備して使用します。
 変圧器用では、過負荷保護を主とした「タイムラグヒューズ」や短絡保護を主とした「テンションヒューズ」などを取り付け、進相コンデンサ用として使用する場合は、パワーヒューズや素通し線を取り付けて使用します。ヒューズを取り付けて使用した場合は、短絡電流などから機器を保護することができます。
 また、この開閉器により変圧器やコンデンサなどを開閉することもできますが、一般的には1本の電線に1台の高圧カットアウトを使用するため、操作を行う際には安全のためにも停電してから開閉操作を行わなければいけません。

断路器(DS)

断路器(DS:Disconnecting Switches)は、充電された電路を開閉するために用いられますが、負荷電流は開閉できません。
通常、しゃ断器の電源側に設置して、電路を確実にしゃ断します。したがって、停電作業時の感電防止上、大切な機器といえます。
断路器には、単極単投形と3極連動形があります。3極連動形は、インタロック装置を取り付けることによって、誤操作を防止することができます。
負荷電流が定格電流の90%以上となる場合は、一段上の定格のものを選ぶようにしてください。

断路器(DS)image 単極単投形

 

 単極単投形image23極連動形image

過電流継電器(OCR)

過電流継電器は、電線や電気機器への過負荷や短絡を防ぐ目的で便われる汎用性の高い継電器です。回路図などではOCR(Over Current Relay)と表記されます。
過電流継電器は大きく分けて、誘導形と静止形の2種類あります。
従来の過電流継電器は、誘導円板や軸受け、コイルなどが内蔵された「誘導形」が使用されていました。誘導形継電器は振動に弱く、衝撃や地震によって動作してしまう欠点がありました。
近年、新たに設置する場合、大半が静止形の電子式過電流継電器となっています。
静止形継電器は、円板などの可動部が一切無く、トランジスタが動作要素に使用されていて、振動の影響、可動部の劣化の心配もありません。誘導形よりも動作範囲の誤差を小さく抑えられますので、設備の信頼性向上が図られるなど利点があります。

過電流継電器(OCR)

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