電気の専門用語
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- 真空しゃ断器(VCB)
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- 変圧器
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変流器(CT)
電気回路に流れる大きな電流を小さな電流に変換し、電流測定や異常電流を検出するための機器です。一次巻線と二次巻線の巻数比で一次側の電流を二次側の電流に変えるもので、広く計器用変成器といわれています。
英語で、“Current Transformer”と表記するので、頭文字をとって“CT”と呼ばれます。
事故などの異常電流を検出し変成器を介して保護装置を動作させ、必要なしゃ断器を切り、事故の影響が拡大しないようにする重要な機器となります。
設備更新の際には、接続される機器などによって高圧変流器の仕様が変わりますので、電気主任技術者に確認していただくことをお勧めします。
▼高圧の変流器(CT)
真空しゃ断器(VCB)
構造は違いますが、真空しゃ断器も高圧交流負荷開閉器と同じく負荷電流を入り切りできる開閉器です。
その構造は真空の容器に電極を収めているため優れた絶縁耐力とアークを断ち切る作用があり、短絡電流のような大きな電流もしゃ断することが可能です。
高圧交流負荷開閉器ではヒューズと組み合わせて過負荷保護や短絡保護を行っていますが、真空しゃ断器は保護継電器と組み合わせて使用することとなります。
真空しゃ断器
高圧交流負荷開閉器(LBS)
負荷電流を切る時には、電極間にアーク放電が発生します。このアーク放電は、消弧室という覆われた部分で断ち切る構造で作られた開閉器を高圧交流負荷開閉器といいます。
短絡電流などの大きな電流の場合は、開閉器本体では電流をしゃ断することができないため、ヒューズと組み合わせて使用します。一定以上の電流が流れヒューズが溶断した時には、開閉器が開き過負荷保護や短絡保護を行う仕組みになっています。
ヒューズ付き高圧交流負荷開閉器
責任分界点
分界点とは境目のことをさします。
電力会社から高圧で電気の供給を受ける場合、需給地点は、お客さま構内の電柱に設置した区分開閉器(高圧気中開閉器)の電源側リード線と電力会社の引き込み線の接続部分となり、ここが責任分界点となります。
責任分界点は財産上(電力会社とお客さまの資産の境界)と保安上(事故時の責任区分)の2種類ありますが、通常は一致しているため、単に責任分界点と言っても問題はありません。しかし、以前は保安上の責任分界点が“敷地境界”という考え方も混在していたため、現在でも官庁手続きの際には「財産上の責任分界点」と「保安上の責任分界点」を明記する必要があります。
また、電力会社の分岐開閉器から高圧ケーブルで直接電気室やキュービクルに引き込むケースがありますが、この場合、需給地点は電力会社の分岐開閉器の負荷側と高圧ケーブルの接続部分となり、責任分界点となります。
その他にも様々なケースがありますので、電力会社が発行している供給承諾書などをご確認ください。
なお、取引用の計量器がお客さまの設備内に設置される場合がありますが、この場合、計量器は電力会社の資産となり計量器に関する保安責任も電力会社が負うことになります。
触媒栓
蓄電池には鉛蓄電池やアルカリ蓄電池があり、どちらにも触媒栓が使われることがあります。触媒栓は蓄電池の補水用のキャップ部分などに取り付けられています。
蓄電池は充電が終わる時期に近づくと、化学反応により水の電気分解がおこり、マイナス側端子につながっている陰極と呼ばれる極板から水素ガスが、プラス側端子につながっている陽極と呼ばれる極板から酸素ガスを発生します。
これらの発生したガスが大気中へ放出されるため、蓄電池の内部にある電解液が減少するので、触媒栓を取り付けることにより、発生したガスを触媒の作用により水に還元し電解液の量を維持します。
触媒栓を長期間使用していると水に還元する性能が低下するため、日常の保守点検において蓄電池の液面低下が著しくなってきたら、全ての触媒栓の交換が必要です。なお、一般的な寿命は3~5年といわれています。