でんきのあれこれ

電気の専門用語

直列リアクトル

word03 電気炉や電子機器などから発生する50ヘルツ(東日本で使用されている電気の周波数)の2倍以上の高い周波数を持つ電気を「高調波」と呼び、この「高調波」が多くなると電気機器の異常過熱を引き起こすことがあります。

 このため、「高調波」を発生させる工場などから、電力会社の配電線を通して外への流出を防ぐ装置として、コンデンサと合わせて設置・使用する機器です。 また、コンデンサ通電の際、大きな電流が流れると同時に異常な電圧変動が発生します。直列リアクトルはこれらを抑制する役割があります。

※リアクトルはコイル(線状の金属を渦巻き状にしたもの)のことです。

トップランナー変圧器

 「トップランナー変圧器」とは、トップランナー基準をクリアした「高圧受配電用変圧器」のことです。高圧受配電用変圧器は、2002年にトップランナー基準の対象機器として追加されたことにより、エネルギー消費効率の改善が進みました。

 引き続き省エネ性能を向上させる必要があることから、2023年10月に新しい第三次判断基準が示され、2026年度を目標にさらにエネルギー消費効率を第二次判断基準比で11.4%の改善を見込むとされています。

 なお、基準を達成した変圧器には、カタログや変圧器本体に統一デザインのロゴマーク(右)が表示されます。

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トップランナー制度

 「トップランナー制度」とは、1998年の省エネ法改正により導入された電気製品や自動車など(特定エネルギー消費機器)の省エネルギー化を図るための制度です。高い基準(トップランナー基準)を設け、どの製品もその基準を目指すことで、革新的な技術の開発が可能とされています。

 トップランナー制度による主な機器の効率改善の状況は次のとおりです。

●平均エネルギー消費効率の改善
・乗用自動車 48.8% (1995年度→2010年度)
(ガソリン車)
・電気冷蔵庫 43.0% (2005年度→2010年度)
・蛍光灯器具 35.7% (1997年度→2005年度)

 対象となる機器は、2014年11月に窓のサッシと複層ガラスが追加され、現在、32機器となっており、目標年度に到達した機器については、トップランナー基準の見直しが行われることになっています。

変圧器

word07 変圧器(トランス)は、その名前のとおり電圧を上下(変換)するために使用される機器です。

 一般家庭では、電力会社から100Vまたは200Vの電圧で電気が送られてきますので、そのまま家電製品をコンセントに差して使用することができますが、事務所ビルや工場などは、6600Vの高い電圧で供給されるため、一度、変圧器で使用する機器の使用電圧に下げる必要があります。

 変圧器の大きさ(容量)は、使用機器の容量の合計によって決められますが、使用する機器を増設するときには、変圧器の最大容量を超えないかどうか調べる必要があります。

 変圧器は、絶縁体として油を入れた油入変圧器が一般的ですが、最近は、同じ油入変圧器でも電力損失の少ない高効率変圧器への関心が高まっています。

ブッシング

word08 変圧器に高圧の電気を供給したり、電圧を変えた電気を取り出すための端子部分に使用される絶縁管のことをいいます。絶縁管は、通常、碍管(がいかん)と呼ばれ、磁器製のものや樹脂製のものがあり、管の中に電気を流すための導
体が貫通しています。

 右の写真の左はエポキシ樹脂製のブッシングで、右の写真は変圧器の1次側、2次側に付けられた磁器製のブッシングです。

 ブッシングがひだ状になっているのは、電気が表面を伝わって漏電し難くするため絶縁物の表面に沿った距離(沿面距離)を長くするための工夫です。